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アレルギー薬の副作用として眠くなる花粉症・鼻炎薬はもう古い

アレルギー薬の副作用として眠くなる花粉症・鼻炎薬はもう古い

アレグラFX(久光製薬)
「アレーグラ」と、アイドルグループ嵐の大野智が扮する宇宙人が製品名を連呼する不思議なCMでおなじみのアレグラFX。FXと名前がついているものの、内容は処方薬のフェキソフェナジンそのもので、配合はほかのアレグラと同じです。

フェキソフェナジンは抗アレルギー薬の中で「唯一」説明書に眠気の副作用説明が記載されていないのが特徴。副作用らしい副作用もないために、現在も処方薬として愛用者が多い薬です。医師の処方薬としても、ジルテック、アレジオンと共に3強として長年君臨していた実績もあり、しっかり飲んでいるかぎり効果は高いです。

ただ、この「しっかり飲む」というのがクセもので、定められた時間に従って、しっかり等間隔に飲まないと効果が持続しないのです。
また、抗炎症作用などがないためにいったんアレルギーで粘膜を傷めてしまうと、効き目が鈍いことこの上ないという人もいます。



ストナリニZ(佐藤製薬)、コンタック鼻炎Z(グラクソスミスクライン)
ストナリニZもコンタック鼻炎Zも、処方薬としてはジルテック(アレルギー症状を抑える薬)として使われていたセチリジン製剤。アレルギーを抑え込む力はアレグラよりや(気になるほどでもないにせよ)若干の眠気があります。


アレジオン10(エスエス製薬)
服用は1日1回でOKというのが強みのエピナスチン製剤。抗アレルギー能力は非常に評価しにくい部分ですが、セチリジン製剤とどっこいどっこいくらいと見ておくと良いでしょう。当然、眠気作用の程度も同じ。値段もどちらも10日分で2000円程度と同じ。ちなみに副作用に「悪夢」というのがありますが、発現確率は0.1%以下なので、それほど気にすることもないでしょう。

ザジテンAL鼻炎カプセル、ザジテンAL点眼薬、ザジテンAL鼻炎スプレーa(いずれもノバルティスファーマ)
OTC(処方箋なしで買える薬)として出てきた第2世代抗アレルギー薬の中では相当早い段階から発売されていました。というより効き目が弱く、薬局薬としてアレグラやアレジオンが出てきたことで、存在意義を考え直さないといけないレベルでしょう。ただし目薬、点鼻薬は人によっては劇的に効くので、そちらはわりとオススメです。


さて、鼻炎薬の話が出ましたが、薬局ではどれを買うべきでしょうか?
実のところ500円以下の安い鼻炎薬はすべて、買わないほうが良いのです。

なぜなら、こうした安物の鼻炎薬には、ほぼ間違いなくナファゾリンという古い血管を収縮させて炎症を抑える成分が入っているからです。この成分は、一時的には鼻の通りを良くしますが、効果の持続はなく、結果的に大量の鼻炎薬を使用しなければ鼻がつまり続けることになります。

さらに、この成分が原因で鼻づまりが起きる薬剤性肥厚性鼻炎という、治療困難な鼻炎にレベルアップします。この罠にはまって、鼻炎薬が手放せないと嘆いている人も多くいますが……この治療は非常に大変で、耳鼻科に通院が必要です。ただし、きっちり治せますので、ついでにアレルギーの対策も講じて、劇的に楽になるかもしれませんよ。


話がそれましたが、結局鼻炎薬というのはこうした危険もあるため、1日に2~3回、キメ打ちするという使い方が無難です。そして2週間以上は続けて使わないというのが鉄則です。そういう意味では、市販薬では「ナザールAR」(佐藤製薬)がオススメです。

ナザールAR(佐藤製薬)
ベクロメタゾンというステロイド系抗炎症薬を使っているナザールAR。ステロイドというとなんとなくイメージが悪く悪者にされがちですが、実は、炎症を抑えるにはなくてはならない奇跡の薬なのです。現代医療を支える柱のひとつで、乱用さえしなければ良い薬なのです。

逆に言えば、それほど強い薬をアホみたいに使えば、しっぺ返しがあるのは当然。副作用に注意が必要な薬は、使いこなせば最良の道具になるのです。
市販薬では数少ないステロイド系点鼻薬のナザールARは、医師の処方薬の世界ではもはやあまり使われませんが、それでも十分に強い効果があります。
朝、昼、寝る前の3回にかぎり、しっかり鼻に入れて炎症を抑え込めば、悪化を食い止めることができるのです。