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がん細胞は誰でも持っていて常に免疫細胞が死滅させている

誰でもがん細胞を持っている

ほとんどの人は、がん細胞を持っています。元気で長生きして長寿をまっとうし、老衰で亡くなった人でも、がん細胞を持っているケースが多いのです。がん細胞は病原菌のように身体の外から入ってくるものではありません。

身体の中の正常な細胞が、発がん物質などにより、がん化してがん細胞になるのです。そのがん細胞は身体にとってよくないものですから、免疫細胞が攻撃して死滅させます。

がん細胞が大きくなって腫瘍になる前に、常に免疫細胞が、がん細胞を攻撃していれば命を脅かすような「がん」という病にはなりません

正常な細胞をがん化する発がん物質は、衣食住の生活環境の中にたくさんあります。農薬、食品添加物、殺虫剤、医薬品、漢方薬、健康食品などです。

水も空気も化学物質に汚染されている世の中ですから、常に誰でも身体の中でがん細胞が作られ、免疫細胞ががん細胞を増殖させないように働いているのです。

今や日本人の死亡原因のトップはがんで、3人に1人ががんで亡くなる時代です。以前はがんの告知は患者も家族も医師も望まず、胃がんであっても胃潰瘍と言われたりしていました。

しかし、最近ではがんの告知を望む患者さんが増え、告知する医師も多くなってきました。もし、あなたが病院でがんと言われたら、他のどこの病院で診てもらってもがんと診断されると思うでしょう。ところが、他の病院で診てもらうと、がんではないと言われることもあります。

例えば、胃がんの疑いがある場合、胃カメラで胃の病変の一部を切除し、顕微鏡で病理医が細胞の標本を見る細胞診で診断します。

誰が見ても正常細胞の良性か、誰が見てもがん細胞の悪性と診断できるような、はっきりした細胞であれば問題ないのですが、良性か悪性か区別がつきにくい細胞もあるのです。

がん細胞の診断を専門にしている8人の病理医が33の検査標本を見て「がん」か「がんでない」かの診断をした調査研究があります。

その結果、15%の5つの標本は全員「がん」と診断し、18%の6つの標本は全員「がんでない」と診断しました。そして、なんと67%の22の標本は病理医によっては「がん」と診断したり「がんでない」と診断しました。

医師は、細胞の検査の詳しい内容を説明せず、良性か悪性かを告げることが多いので、ある病院でがんと診断されても他の病院ではがんではないと言われることもあるのです。

もし、がんと言われたら、細胞診の内容をよく聞き、悪性と診断する根拠にした細胞の標本の写真を要求し、他の病院の医師にも診断してもらった方がよいでしょう。

早期がんは、何もせず放置しておくとすべて進行がんになるかと思われますが、なかには大きくなったり、転移したり、悪性を示さないものもあります。

早期がんは早期発見、早期治療をすればほとんど助かるといわれていますが、悪性でないものを手術して取っているのであれば、生存率が高いのは当たり前です。


アレルギーの人はがんになりにくい
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーの人には「自分は身体が弱いからアレルギーになった」とか「抵抗力が弱いからアレルギーになり、将来がんになるのでは」と思っている人が少なくありません。

しかし「アレルギーの人はがんにかかりにくい」という欧米の研究データがあります。アメリカのペンシルバニア大学の研究によれば、がんの患者さんの中で、アレルギー経験者は1.4%でした。これに対して、がん経験のない対象者の中では、アレルギー経験者は15.1%でした。

がんの要因に考えられるのは、免疫力の低下です。アレルギーの人は免疫力は弱くないのですが、リンパ球の抵抗力型とアレルギー型がアンバランスのため発病したと考えられます。

免疫力を手の握力にたとえてみましょう。握力が50kgある人でも、コップを持つ時には無意識に10kg弱い力しか入れません。

アレルギーのない人は、常に正常な調節能力を働かせることが出来ます。しかし、アレルギーの人はその調節能力、いわゆる免疫機能がうまく働かず、30kg、40kgも力を入れるので、コップは壊れてしまうのです。

これに対して、がんの人は握力が5kg程度に低下しているため、コップを持つことができず、落として割ってしまうと考えられます。

また、アレルギーの人はがんだけではなく、心臓病、脳卒中、高血圧症、糖尿病などの成人病にもなりにくいともいわれています。アレルギーは成人病の予防病といえます。

「癌」という字は、病が品物のように山と積まれている、と書きます。いろんな病気を抑え続けているとがんになる、という意味なのでしょう。

ところで、免疫の調節能力を狂わせるものとして、薬剤や生活環境内の化学物質が考えられます。そして最近では、アレルギーの人が、がんになりにくいとはいえない、というデータも見られるようになってきました。

このことは、ステロイド剤などの免疫抑制剤を多く使うようになり、免疫力を低下させてしまったことが原因と思われます。

アレルギーになってもいっさい薬剤を使わず、自然治癒力で改善すれば、がんや成人病になる可能性は低いでしょう。しかし、ステロイド剤や漢方薬やサプリメントなどで症状を抑え続けると、病気にかかりにくくなるどころか、かかりやすくなることもあります。


癌の告知について
癌の告知についてもいろいろな議論があります。少し前までは、医師は本当のことを言わないものと思われていました。患者さんも自分が癌だと思っても、口に出しては質問されなかったような気がします。

東洋には、昔から「意、言外にあり」という発想があって、医師も癌とは言わないし、患者さんも癌とは聞かないが、なんとなく悟って接していることが多かったと思います。嘘をつくのは心苦しいことですが、解決法がない場合は、お互いに触れない方がうまく接していけるからです。

しかし近年、癌を告知してほしいという患者さんが明らかに増えています。医療側も徐々に癌を告知しようという方向に向かっております。私の同僚の内科医でも、患者さんの意思を確認してから、100%癌を告知していた医師がいました。

癌告知推進派の意見として、「真実を知ることによって医師と患者さんの信頼関係ができる」こと、「医師も家族も嘘をつかないですむ」こと、「患者さんが癌の治療に対して積極的になれる」ことなどがあげられます。

しかし、癌の告知を希望した患者さん、すなわち自分が癌だと聞いても、受け入れることができると思っていた患者さんのほとんどは、実際に医師の口から癌だと聞くと、落ち込んでしまい、何日も眠れない日があるものです。

手術のために内科から外科に科がかわって、お話を聞くと癌だということを聞いたために、元気がなく、廃人のような人もおられました。これは大きな問題です。なぜなら、落ち込んでおられる方に手術をしても、なかなかいい結果が得られないばかりか、かえって合併症が多いからです。

1997年、日本臨床外科学会雑誌に癌告知を受けた患者さんのアンケート調査結果をまとめると、癌の告知により、患者さん1人に対する説明時間が大幅に長くなったが、乗り越えられた後は、治療に対して積極的になれるので、すべての患者さんに癌を告知すべきであることや、また、落ち込んだ患者さんのフォローアップが必要であることも述べておられます。

以前に明らかな早期癌で、ほぼ100%治癒が期待できる高齢者に癌と告知したところ、治ることが理解できず、落ち込んでしまう方がおられたからでした。その患者さんは手術がうまくいき、無事退院できることがわかって、やっと元気になられました。

しかし、目の前にいる患者さんが、癌を告知された時の苦しみを乗り越えることができるかどうかは、なかなかわかりません。統計学では推定はできますが、100%言いあてることは、できないからです。

早期癌の患者さんには、まだいいとしても、進行癌をもった患者さんに向かって、あなたの進行度では五年間生きる確率が〇〇%で、今後何年間に再発する確率は△△%ですという話は、よほど何度もお話をして、その患者さんが前向きに乗り越えることができそうな救いの道をみつけてからでないと、できないものです。