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子どもに薬を上手に飲ませる方法|大人の小型版ではない

子どもに薬を上手に飲ませる方法|大人の小型版ではない

子どもに薬を飲ませるには励ましと監視がいります。親子の絆がしっかりとできていれば、お母さんの工夫によって、かならず上手に薬を飲ませられるようになりますから、あきらめずに努力し、病気を1日も早く治してあげてください。

子どもは大人の小型版と考えたら大間違い
子どもは小さな大人と見られがちですが、そうではありません。もっとも危険なのは、大人用の薬を、いわば適当にさじ加減して与えることです。

大人の体と子どもの体の違いは、ただ単に大きさが異なるだけではなく、特に肝臓における薬の代謝過程では、大人に比べて肝臓の酵素が未発達な子どもでは、薬物の代謝が遅れ長時間体内にとどまることによって、結果的に大人より薬の効果が強く出すぎることになります。

一般薬の場合、子どもとは15歳未満をさす場合が多く、このころまでの子どもの体は発展途上で、内臓などはまだ未成熟です。この点が大人と子どもの決定的な違いであることを認識しましょう。

子どもの場合は、特に薬の添付文書(説明書)をよく読み、対象となる子どもに見合った量を守ることが肝心です。用法・用量の部分に“15歳以上"の記載しかない場合には、使用しないのが無難です。

なぜなら、子どもには飲ませてはいけない薬があるからです。ライ症候群を引き起こす恐れのあるアスピリンそのほかのサリチル酸系薬剤、メトヘモグロビン血症の恐れのあるアミノ安息香酸エチルなどがそれにあたります。

薬の添付文書には、「次の人は服用しないでください」など禁忌の警告をしているはずですから、確認しましょう。


上手な飲ませ方は母親の工夫次第
最近では子ども専用の薬剤を薬局の店頭でも多く見かけるようになりましたが、子ども用の薬には「小児用」「学童用」「乳幼児用」などの用語が使われています。

このような限定詞がつきながらも、大人用と同じ名前の薬が市販されていますが、中身はまったく違うものが多いのです。バファリンを例にとると、大人用にはアスピリンが配合されていますが、小児用では主成分はアセトアミノフェンが配合されています。

この理由は、重大な副作用であるライ症候群発症の防止にあります。したがって、これら大人の薬を半分に割って飲ませることは、本来飲ませてはいけない薬を服用させることにもなり、大変危険であることがおわかりいただけると思います。

さて、子どもに薬を飲ませるのは難しく、大学病院の窓口でもお母さん方からの問い合わせがとても多いのです。コツについてまとめてご説明しておきましょう。

赤ちゃんに飲ませる場合、飲ませにくくなってくるのはイヤイヤの始まる6~ 7カ月ころからです。散剤はそのままでは飲めません。

少量の水、ジュースなどで溶いて、泥状にしてスポイトなどで少量ずつ国内へ入れてあげると、上手に飲めます。薬の味が苦い場合などでは、砂糖等で少し味をつけてあげてもいいです。ミルクとの混合は絶対にやめてください。

年齢が少し上がってくると、飲ませ方にはもう一工夫必要になります。むかしから良薬は口に苦しというように、おいしい薬などありません。したがって、子どもには「薬を飲める子はえらい」と意識付けし、後でジュースなどのご褒美を出す、味の変更のために少量のアイスに混ぜ、その後残りをあげる等の方法をとるのもいいでしょう。

よくいわれる、団子状にしたものを上顎の真ん中に擦り付ける方法は、乳児であればうまくいきますが、拒否反応の強い1歳以上の子どもでは、指に噛みついたりすることもあり、かえって薬に対するイメージを悪くするだけです。