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日本勢はダメ!新たな新薬はほとんどが外資の力によるもの

新たに投入される新薬でも、外資の攻勢は迫力を増している

大型新薬はほとんどが外資によるものなのである。
06年に発売されたサノフィアペンティスの抗血小板薬プラビックスは、虚血性脳血管障害の再発防止薬として、世界各国で広く使用されており、国内でのピーク時売り上げは500億円を超えるといわれる超大型新薬。

うつ病およびパニック障害向けのSSRI(選択的セロトニン再取り込み剤)としてファイザーのジェイゾロフトもピーク時500億円に達すると見られる。

メルク系の万有製薬のプレミネントはARBと利尿剤を組み合わせた国内初の配合剤で、強力な高圧作用を持つとされ、ピーク時400億円を超える大型新薬。

同じく万有製薬が発売した骨粗鬆薬フォサマックは、同じ成分の帝人ファーマのボナロンとあわせてピーク時400億円か期待される。

頻尿、切迫性尿失禁の過活動膀胱薬として発売されたファイザーのデトルシトールは世界で1700億円規模が期待されている大型新薬で、また同種薬効のアステラス製薬のベシケアとほぼ同時に発売され、二品目の間でシェア争いが激化しそう。

さらにグラクソスミスクラインのパーキンソン病薬レキップはピーク時110億円、バクスターのアドペイトは同107億円規模の売り上げが見込める。アドペイドは血液凝固第瑁因子欠乏症薬として期待される大型医薬品。

06年に発売されたピーク時売り上げ100億円を超えると見られる大型医薬品のうち、国産のものといえるのは、アステラス製薬のベシケア、大塚製薬のエビリファイの二品目くらいのもので、あとはすべて外資による。このあたりにも彼我の力関係が鮮明に現れている。

外資による新薬開発も目白押し
07年においても状況は変わらず、外資による大型新薬の投入が続いている。
グラクソスミスクラインでは、ぜんそく薬アドエアを発売した。これは世界で06年8000億円を売り上げている超大型新薬で、一品目で国内業界二位のアステラス製薬並みの売り上げをたたき出すのだからすさまじい。当然、日本でも大型化は必至で、ピーク時数百億円の売り上げは見込まれる。

アドエアは気管支を広げる薬とステロイドを混ぜた国内初の配合剤で、粉末状であるが、専用の器具を使って吸飲するタイプ。ステロイドといえば、日本ではあまりいいイメージがないが、吸飲するタイプだから拒否反応も低いという。

シェリングプラウは高脂血症治療薬ゼチーアを発売した。これも世界で2300億円規模を売り上げる大型新薬。
高脂血症薬の分野は競争が激しく、ファイザーのリビドール、第一三共のメバロチンなど大型医薬品も目白押しだから、いまさら新薬を出してもさほど売り上げは伸びないだろうと思われるが、実はこのゼチーアは、リビドールやメバロチンとは効き目の仕組みが違う。スタテン系といわれる既存薬とは違って、スタテン系だけではコレステロール値を下げられない患者に向けての新薬。

ノバルティスはパーキンソン病治療薬のコムタンを発売した。脳内でドーパミンを作るL ドーパという医薬品と併用して、分解しやすいL ドーパの効き目を持続させるのがコムタンで、手足の震えや筋肉の硬直が起こるパーキンソン病は特殊な病気のように思えるが、国内では14万人の患者がいると推定され、競合薬も少ないため、ピーク時六一億円の売り上げが見込まれている。

また、ノバルティスは慢性鉄過剰症用薬エックスシェードを承認申請中で、これも類似薬がないため優先審査項目に指定され、早期に商品化される見通し。慢性骨髄性白血病治療薬のタシグナも承認申請している。白血病の治療薬はノバルティスの独壇場ともいえ、主力のグリベックの後継薬として期待される。

イーライリリーは07年に新しいED治療薬を発売した。シアリスという新薬は効き目が36時間持続するという新しいもので、先行するバイアグラ(ファイザー)、レビトラ(バイエル薬品)を追撃する。ED の国内市場は100億円規模と見られ、効き目が短い先行二社にない特徴を前面に打ち出していく。

また、リリー社は悪性胸膜中皮腫治療薬アリムタを発売している。これはアスベストが原因で発症するがんの一種で、最近アスベスト被害が話題になっただけに厚生労働省でも優先審査を行い、申請からわずか半年で承認された。

ブリストルマイヤーズスクイブは、07年に慢性B型肝炎治療薬バラクルードを発売したほか(薬害フィブリノゲンはC型炎)、年内には結腸、直腸がん治療薬エルビタックス、08年には白血病治療薬スプリセル、それ以降も関節リウマチ治療薬オレンシア、乳がん治療薬イクサペピロンと新薬上市が目白押しとなっている。