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かゆみと痛みがある皮膚の病気の原因と治療方法

かゆみと痛みがある皮膚の病気の原因と治療方法

痒みや痛みが主だが内臓の病気が原因のこともある
皮膚は、外から内へ、表皮、真皮、皮下組織の三層構造になっています。その働きは、外敵から身を守る防御装置の役目などです。外見的にわかる皮膚疾患の原因は、外因的、内因的、先天的などに分けることができます。

構造と働き
皮膚の働きは、大きくは以下の4つになります。

(1)外界から体を保護するバリア機能
これには角質が大きな役割を果たしています。細菌、ウィルス、化学物質などの外敵の侵入から身を守り、体内からの水分蒸発を制御し、また有害な紫外線から肌をガードする役割も持ち合わせています。

(2)免疫器官・感覚器官としての機能
皮膚には免疫機能があり、外敵が侵入すると表皮がキャッチし、それに対して防御態勢をとります。また、真皮の表面は感覚受容器で、触覚、温覚、冷覚、圧覚、痛覚などの大切な外界情報センサーとなって、私たちを外部の危険から守っています。

(3)体温の調節をする機能
暑いときは、汗腺から汗を出して、汗が蒸発する気化熱で体を冷やし、体温を下げようとします。逆に寒いときは、毛孔を閉め、体温の蒸散を抑制するのです。おかげで体温は36℃ 前後に保たれています。

(4)クッションとしての機能
この役割をする皮下組織は皮膚のいちばん内にあり、断熱材として働いているほか、貴重な栄養貯蔵庫でもあります。また、外界からの強い衝撃に対してクッション的な働きもしています。


皮膚疾患の原因
皮膚は体のすみずみまでくまなく覆っている臓器です。常に外界にさらされている以上、擦り傷、引っかき傷はもちろんのこと、細菌や化学物質などとの接触などが日常茶飯に起こりますので、傷害を受けやすいのも当然でしよう。

皮膚の病変は、これらだけが原因ではありません。皮膚の疾患の原因は大きく分けると次の4つになります。

(1)外因的皮膚疾患
細菌、真菌、ウィルス、寄生虫などの感染のほか、虫刺され、化学物質やアレルゲンとの接触など、原因が外部にあって発症するものです。これには、切り傷などの化膿、水虫、ヘルペス、ダニなどの寄生による病変などが属するほか、化学物質による火傷なども含まれます。

(2)内因的皮膚疾患
ホルモンの分泌異常や代謝異常、ストレスによるもののほかにも重大な疾患による関連病変などが含まれます。異常なこわばり、掻痒感、いつまでも消えないじんましんなど、その現れ方はさまざまですが、こういった症状にお気づきの場合は早めの皮膚科受診をお勧めします。

(3)先天的または後天的皮膚疾患
あざや母斑、アトピー性皮膚炎などに代表される先天的(遺伝的)なもののほか、良性および悪性腫瘍などもこの分類に入れることができるでしょう。これらの疾患では、安易な家庭治療でかえって悪化させてしまうことがありますから、早めに皮膚科を受診してください。

(4)そのほかの原因
これまでにご説明しました原因以外にも、皮膚の強い痒み、潰瘍や炎症などが不定期に起こるなど、原因のはっきりしない皮膚疾患は意外と多く、専門家でも苦慮することがあります。また、皮膚疾患の特徴として、原因が単一ではなく、種々の原因が重なって引き起こされることもありますので、油断できません。


皮膚の病気
湿疹、皮膚炎
かぶれの原因を突き止めよう
日常ありふれた皮膚病の代表である湿疹や皮膚炎の始まりは、患部の“痒い、痛い"という炎症から、とはよくご存知でしょう。時に赤く腫れることもありますし、熱を持つこともあります。これらは肉眼的には観察できない場合もあります。

さまざまな発疹が現れる
湿疹とは、医学的には「外的・内的刺激に対する無菌性、可逆性の表皮、真皮の炎症反応」と定義されています。

湿疹の経過は肉眼的に観察することができます。初期には、皮膚がまだらに赤くなり(紅斑)、ほてり感と痒みが強く出ます。

ついでこの部分が盛り上がり、小さなぶつぶつができる状態(丘疹)となり、やがて小さな水ぶくれができる状態に進行します(小水疱)。このとき、化膿するものもあれば、かきむしると滲出液が出ることもあります。

その後この部分がかさぶた(痢皮)を形成します。これらが慢性化すると、皮膚は厚くなったり(肥厚)、丘疹が集まって硬くなる苔癬化と呼ばれる状態になったりすることがあります。

紅斑、丘疹、小水疱、痴皮、肥厚、苔癬は、いずれも皮膚の発疹の名称ですが、文字面を見ただけでもなんだかむず痒くなってきます。以上をまとめますと、湿疹とは、痒くてたまらない小さなぶつぶつが皮膚一面にでき、そのうちに水ぶくれになったり、乾いてかさぶたができたりする状態、すなわち皮膚がさまざまな炎症反応を起こしている状態です。

むかしから治りにくい皮膚病の代表とされている湿疹は、実は病名ではなく1つの疾患群で、その本態は皮膚炎です。つまり、湿疹と皮膚炎は同じ仲間なのです。


水虫の根治には治療と予防
もっともポピュラーなサラリーマン病、それは水虫でしょう。
水虫は湿疹とよく間違われます。患部(角質層や爪)を取り、顕微鏡で調べてみてカビがいたら水虫です。医師に見せる前に水虫と自己判断し薬を塗ると、正確な診断はできません。

水虫とは皮膚に生えるカビ
水虫は、自癬菌というカビの仲間が皮膚に寄生して起こす病気です。高温多湿を好む白癬菌は、不快な痒み、水疱を伴う症状を呈し、梅雨から夏にかけて繁殖期になります。手足へのカビ寄生による水虫(足白癬)、体幹部へのカビ寄生によるぜにたむし(体部白癬)、会陰などにカビが寄生するいんさんたむし(股部白癬)と医学的には区別して呼んでいます。

足白癬、つまり、足の水虫には3タイプあります。
(1)趾間型 足の指のあいだにできる、もっとも一般的なタイプ
(2)水疱型 足の裏側や土踏まずに小さな水疱を形成したり、丘疹ができたりするタイプ
(3)角質増殖型 お年寄りに多く見られ、足の裏や側面が乾燥して厚くなり、ひびわれすることもあり、治りにくいタイプ

水虫には治療と予防の両方が大切です。治療については後述しますが、ふだんから感染予防に心がけてください。

たとえば、水虫のできやすい足の指のあいだなどは常に清潔を保つほか、もし家族の方が水虫持ちなら、スリッパ、足拭きマットなどの共用は避けたいところです。また、靴や靴下はよく乾いたものを使うのはもちろんです。指の分かれた靴下もありますから、これを利用するのもいいでしょう。



切り傷、擦り傷
荒療治は最悪の結果をもたらすので、初期の洗浄、消、保護が大切になります。転んで足に擦り傷をつくったり、過って指に切り傷をつくったりしたら、まず、血液、砂利などを流水で取り除きます。

洗浄が不十分だと化膿することもあります。洗浄後は、消毒薬で消毒しガーゼ、絆創膏などで保護してください。細菌感染を起こさないようにするのが外皮用殺菌。消毒薬です。殺菌。消毒薬の主な成分を見てみましょう。

アクリノール薬は、アクリジン色素がイオン化して細菌の呼吸を止め、殺菌作用を示し、特にブドウ球菌、連鎖球菌などへの作用が強いもので、ガーゼ、絆創膏などに染み込ませたものを市販しています。

ヨウ素系消毒薬は、希ヨードチンキ、ポビドンヨードなどが市販されており、ヨウ素の酸化力によって広範囲な殺菌効果を期待できます。

ただし、皮膚、粘膜に刺激があるためヨード過敏の人は要注意。マーキュロクロム薬は、含有される水銀イオンが静菌作用を示し、浸透力は弱く、作用も穏やかで傷口への刺激も少ないのですが、水銀アレルギーの人には使用できません。




にきび
男性ホルモンの作用が原因で、スキンケアも大切です。
にきび(尋常性座鷹)は“青春のシンボル"といわれるくらい10代の若者に多くできます。この仕組みを簡単にご説明しておきましょう。

毛孔につながる皮脂腺から皮脂を分泌することで、皮膚の潤いを保っているのですが、思春期には男性ホルモンが増え、皮脂の分泌も高まり、毛孔出回の部分で角質の異常増殖によって詰まりが形成されます。

そして、分泌された皮脂は毛孔内に溜まってふくらみができ、面胞を形成します。これがにきびの始まりです。常在細菌である黄色ブドウ球菌やアクネ菌の感染を受けることにより、毛孔部は赤く腫れた丘を形成、さらに進行すると化膿し、面飽となるわけです。

この時点でスキンケアをしっかりしておかないと、色素沈着や、疲痕を形成し、顔がまるで月のクレーターのようになり、傷跡(あばた)が残ってしまいます。

にきび対策はなんといってもよく洗顔して清潔を心がけ、食生活では脂っこいものや甘い物を控え、生活全般を規則正しくすることにあります。日常的な注意をしても好転しない場合は、薬を用います。通常のにきびであれば、一般薬で十分に対処できます。

にきびの薬としては、薬局で買えますが、その種類によって使用回数、使用時点が違います。薬の添付文書(説明書)をよく読んで利用してください。主な成分を見てみましょう。

イオウ
皮膚表面で、抗菌作用を示すほか、毛孔に詰まった角質を軟化させる作用を持ちます。

レゾルシン
強い殺菌作用を持っており、多剤に配合され用いられています。



肌荒れ
皮膚の衰えは予防できます。お年寄りは皮膚にもっと潤いを冬の乾燥した時期には、足、腰、歴、腿などのかさかさした乾燥性の肌荒れがよく見られます。皮脂の分泌が少ないためです。

これを防ぐための皮膚の軟化・保湿薬には、角質軟化成分、角質保湿成分などが含まれています。これらは角質の水分保持力を高めたり、角質を軟化させる作用を持っています。主な成分を見てみましょう。

尿素
尿素の配合率が高いほど水分の保持力は高く、ウレパールプラスローション(大塚)などが10%配合品、新ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム(興和)などが20%配合品です。アトピー性皮膚炎の人などでは尿素が浸みることがありますので、十分注意しましょう。

グリセリン
グリセリン(健栄)は、多剤の添加物としても配合されていますが、単剤としても有用性があります。グリセリンカリ液(健栄)はひびやあかぎれに利用されます。以上はいずれも局方品です。

ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質は皮膚に塗布することによって血行を改善し、皮膚の乾燥を防ぎ、保湿する作用を期待して利用されます。これには、新メディナースHPクリーム(ライオン)などがあります。

ビタミンE成分(酢酸トコフェロール)
ビタミン成分も血行の改善による保湿改善が期待できます。チョコラザーネプラス(エーザイ)などに尿素とともに配合され、市販されています。
皮膚の若さを保つには、運動して適度に汗をかくことも必要です。



脱毛症
最近は発毛剤がメインになってきました。相互作用なども含め医師・薬剤師に相談しましょう。

毛髪は、2~ 5年くらいで周期的に生え変わりますが、どこかの部分の毛髪がごっそり抜けたり、すける量が多い場合は何らかの原因があるものと思われます。脱毛の原因には、遺伝やホルモン、精神的ストレス、自己免疫疾患、抗がん剤などの副作用などさまざまです。

最近、ダイレクトOTC薬(最初から一般薬として開発・発売される新薬)と呼ばれるミノキシジル配合のリアップ(大正)が発毛・育毛効果を期待した薬剤として注目されていますが、すべてのタイプの脱毛症に効果的というわけではなく、壮年性脱毛症(若はげ)でも頭頂部にまだらに生え残っている人に効果が出やすいといわれています。

また、万有製薬は内服で発毛・脱毛治療の期待が持てるプロペシア(一般名:フイナステリド)を発売しました。これは医師の処方が必要です。