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昔と比べて病院の入院期間が短くなっている謎に迫る

昔と比べて病院の入院期間が短くなっている謎に迫る
病院に必要な企業努力
世界に類を見ないほどのスピードで進む高齢化の時代になり、日本の医療は今、大きな曲がり角を迎えています。これからの医療機関は、患者さんの立場に立ったきめ細かく質の高いケアができるようにしていかなければ生き残れない時代になっています。

企業努力をせず、健康保険制度にあぐらをかいているような病院は次々と破綻をきしています。

企業努力とは、単に病院の経営者が意識改革をするだけでなく、医療機関で働くスタッフ全員がサービス業としての自覚を持ち、患者さん第一の姿勢を持ち続けていかなければなりません。

それでは、現在の病院がそのような意識改革をできるものでしょうか。実際には難しいと思います。。その理由は、あまりにも長い問「医は仁術」ならぬ「医は算術」という環境に浸りきっていた日本の医療機関の体質が、すぐさま変われるはずがないと考えるからです。


迷っても病院を転々としない
同じ病気でも、病院によって治療方針が違う場合があります。患者さんで、病院それぞれの治療法が違うことにより、混乱してしまった女性がいました。

その女性は初め視覚障害により大学病院の眼科を訪れたのですが、そこでは緑内障と診断され、点滴入院が必要だと言われました。

ところが担当した医師が若かったため不安になり、念のために別の有名私立病院でも診てもらったところ、そこでは手術が必要と診断されたので心配になったその患者さんはホーム・ドクターへ相談を持ちかけました。

そこで大きな病院の専門医を紹介しもらったみたいなのですが、その病院では手術治療が必要と言われ「手術がいやなので手術をしないで治してくれる病院を紹介してくれ」と、病院を転々とする始末でした。

注意しなければならないのは、こうして病院を転々としているうちに、どこの病院からも半ば相手にされないような状態になってしまうこともあるということです。

そして患者さん自身も不安や迷いが精神的なストレスとなり、不眠症、高血圧、胃腸障害を起こしてしまうことあり、病気にもよくない影響を与えます。大事なことは、あれこれ迷わずに自分自身がいちばん信頼する医師の治療方針を信じて、それに従うことです。


時代と共に短くなる入院期間
手術後の入院期間は時代と共に推移しつつあります。以前は胃を切ったあとには一カ月間入院するのが常識でした。また胆石や痔の手術後は2~3週間の入院が必要でした。

ところが現在では、入院期間はどんどん短くなっています。入院期間というのは病院のベッド確保に関わってくることなので、長期に滞在される方がいれば、ベッドの回転率が悪くなり、手術が必要な患者さんが何か月も待たされることになります。

それを避けるために、手術数の多い大学病院などでは、少しでも入院期間を短くしなければならないという現状があるのです。ベッドあきを待つ患者さんが多い病院では、胆石の手術の場合は1週間ほどで退院することになります。

また、腹腔鏡下胆嚢摘出術は早期に歩くことができ、術後3日で退院できる手術です。

それによって病院を早く追い出されるイメージを持ってしまう人もいるようですが、実際1週間というのは回復可能な期間でもあり、回復していない人を無理矢理退院させているわけではありません。

むしろ最近では、手術後は早く歩くことによって合併症を防げるという考えになってきているので、胃や腸を切った人でも翌日ガスが出たら、すぐに歩行を始めることが多くなってきています。

「病院にいればいるほど病人になってしまう」という患者さんの生の声をよく聞きましたが、実際に病院というところは、症状が軽ければ、3日も居ればいやになってしまいます。

「早く家に帰りたい」とか、「社会に復帰したい」という意志は、健康を回復させる上で非常に大切な原動力になっています。医療側も、患者さんのそのような意志を大切にしようとしているのです。