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感染症にはウイルスや細菌・原虫が原因となるものがある

もう感染症は怖くない

今もなお多くの人命を奪い続けているエイズ(AIDS 後天性免疫不全症候群)、突然の流行により全世界を恐怖におとしいれたサーズ(SARS 一重症急性呼吸器症候群)、身近なところでは毎年のようにその流行が報道されるインフルエンザ、これらの疾患はいずれもウイルスを原因とする感染症です。

感染症にはこれらウイルスを原因とするもの以外に、細菌(結核菌、結核、赤痢菌、赤痢など)や原虫(マラリア)によるものなどさまざまなものがあり、みなさんも年に一度は、何らかの感染症流行の話を耳にしているのではないでしょうか。

現代医学、そして薬学はこれら感染症との闘いの歴史といっても過言ではありません。ワクチン療法、サルファ剤に代表される化学療法剤、ペニシリン、ストレプトマイシンのような抗生物質の出現、さらには衛生環境の向上などにより多くの感染症が克服されてきたように見えます。

しかし、感染症は本当に克服されたのでしょうか。「抗生物質のようなすばらしい薬があるので、感染症はほとんど克服され、もう怖くない」と私たちはおごっているだけではないでしょうか。ウイルスや細菌側は、常に薬剤に対する新たな防御システムを獲得し、私たちに襲いかかろうとしています。


バイキンと聞いてみなさんは何をイメージされるでしょうか。悪いやつ、まさに『アンパンマン』に出てくるバイキンマンのようなものを想像する方もいるでしょう。『広辞苑』によるとバイキン(徽菌)とは、カビ(徹)や細菌のような有害な微生物の俗称とあります。そうすると、ウイルスもさまざまな病気を引き起こす有害なもの、だからバイキンだということになるように思えます。

しかし、『広辞苑』の定義によるところの微生物という言葉を尊重すると、ウイルスはバイキンには当てはまらないのです。なぜなら、ウイルスは細菌などの生物とは異なり、遺伝情報を持つ核酸を中心に、それを取り囲むタンパク質(脂質や糖を持つこともある)からなる粒子であり、生物と無生物のまさに境界領域にあるものと考えられているからです。

そして、このような核酸やタンパク質から構成されている単なる粒子であるため、ウイルスは、単独では増殖することができません。ウイルスは細胞に寄生し(ウイルスや細菌が寄生する細胞を宿主細胞という)、細胞のタンパク質合成系やエネルギーを巧みに利用して、初めて増殖することができます。
そして、この増殖する過程において、宿主細胞に障害を引き起こすのです。