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薬が吸収・分布・代謝・排泄されるまでは、次の4プロセス

薬が体内で吸収・分布・代謝・排泄される4つのプロセス

薬はなぜ、どのように効くのだろう
薬は、胃から腸へ移行するプロセスで壊れたり溶かされて、小腸で吸収され血液中に入ります。血液の循環によって体の各部へ運ばれ、具合の悪いところ(病変部位)で効果を発揮します。役目が終わると、腎臓から尿と一緒に排泄されます。


薬の基本知識
効き方
体内での薬の動き、つまり薬が効き目を現すまでの仕組みを理解すれば、薬の選び方、使い方も間違えることはありません。薬が吸収・分布・代謝・排泄されるまでは、次の4プロセスに大別できます。

(1)小腸で吸収される
食道を通り胃に入った錠剤などは、胃液や薬と一緒に飲んだ水やぬるめの白湯により、壊れたり溶けたりします。この水溶液は胃の嬬動運動で小腸へ送られます。

(2)心臓から全身に分布される
小腸で吸収された薬の大部分は静脈に入り、腸の血液を集めた門脈を通って血液に乗って心臓に到達します。心臓から全身に分布され、具合の悪いところ(病変部位)に作用します。

(3)肝臓で代謝される
肝臓は、口から入ってきたストレンジャー(異物)である薬や、体が必要としない物質を解・分解する働きをしています。この無毒化作用を代謝といい、チトクロームP450という薬物代謝酵素が関係しています。

(4)腎臓から排泄される
役目を終えた薬は主に腎臓から尿と一緒に体外に排泄されます。早く体外へ排泄される薬は作用持続時間が比較的短く、逆に排泄のゆっくりしたものは作用持続時間が比較的長いという特徴があります。


薬が効く人、効かない人
副作用の症状でもっとも重いものはショックです。薬を飲んだら急に、吐き気や全身の堪えがたい不快感が突発します。顔面蒼白になり、冷や汗が出て、血圧が下がり、手足が冷たくなって、やがて意識がなくなっていきます。

この場合、周囲の人はすぐに救急車を呼ぶことです(これはアナフィラキシー・ショックのことです。軽いものでは、吐き気、腹痛、下痢などの胃腸症状、発疹、痒みなどがあります。

症状が外に出ないときでも、肝臓や腎臓が侵される場合があり、慢性に至る場合は、血液や神経系統に少しずつ変化が起こります。これらのことは血液の検査でわかります。

薬の添付文書(説明書)に書いてある副作用が皆に出るわけではありません。同じ薬を、同じ量飲んでも、副作用の出る人もいれば出ない人もいます。

薬が効く人、効かない人と、人さまざまなのは、薬の吸収・分布・代謝・排泄、さらには体の感受性(生体の感じ方)に個人差があるからなのです。

なかなか複雑な問題ですが、あえてわかりやすく言えば、生体に好ましくない作用が出るのは、具合の悪いところ(病変部位)に到達する薬の量が多かったり、体質が過敏すぎるからです。

薬を飲んでいる人が、たまに“薬が合わない"などと家族に漏らすのは、おそらく“あの薬のせいじゃないかしら"と考えてのことでしょう。こんな言葉を耳にしたら放っておかないで、なるべく早く医師や薬剤師に相談するようにしてください。

医療薬、一般薬を問わず、副作用のない薬はありえないのですから、副作用症状やアレルギー症状には常日頃から十分に注意してください。特に体の機能(代謝、排泄をつかさどる肝臓や腎臓)が衰えていたり(お年寄り)、未発達だったり(子ども)、あるいは薬を飲むとふだんよりも大きな負担がかかる場合(妊産婦) などには、細心の注意が必要です。