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紫外線を浴びないと体内でビタミンDがつくられず大腸がんになる

紫外線を浴びないと体内でビタミンDがつくられず大腸がんになる
紫外線にあたらないとカルシウムを腸で摂取できない
腸からカルシウムが摂取されるためには、ビタミンDが必要です。人間の皮層は、日光があたるとビタミンDをつくります。このビタミンDが、カルシウムを骨へ取り込ませる働きをするのです。紫外線にあたらなければ、ビタミンDはほとんどつくられないのです。

いくらカルシウムを食べても、ビタミンDが足りなければ、吸収効率が悪いためカルシウムはあまり吸収されません。そして血液中のカルシウム不足を補うため、骨が溶けてしまいます。


カルシウムが体内に摂取できないと大腸がんのリスクが高まる
カルシウムやビタミンDの摂取が大腸がん予防に関連していることは、日本ではあまり知られていませんが、1990年代後半以降に発表された欧米の前向き大規模研究から、カルシウムが大腸がんの発生リスクを低下させるという報告が相次いで発表されました。

また世界がん研究基金と米国がん研究協会が改訂した2007年の報告書では「カルシウムはほぼ確実に大腸がんを予防する」という結論に至っています。

肝臓でつくられて腸の中に排出される胆汁は消化液ですが、その中に含まれる胆汁酸が腸内で二次胆汁酸に変化すると、発がんを促進します。この二次胆汁酸にカルシウムが結合することで無毒化されて、便中に排泄されるという説があります。

日光照射量が多いほど、がんはできにくいという疫学調査
国立国際医療研究センターの溝上哲也先生らは、2000年から03年にかけて福岡市およびその近郊の大腸がん入院患者836人と非大腸がんの住民861人を対象に調査を行ない、148食品の摂取頻度と摂取量、職業(歩行を伴う仕事かどうかなど)、喫煙、飲酒、日常生活での活動量などを聞き、大腸がんのリスクとの関連を調べました。

日光によくあたる人とあたらない人で、ビタミンDの摂取量と大腸がんのリスクを解析してみると、日光にあまりあたらない人では、食事からのビタミンD摂取と大腸がんリスクの低下の関連がはっきりしていることがわかりました。

つまり内勤の人など、日光にあまりあたらない人について見れば、食事からのビタミンDの摂取が重要だということを示しています。

女性の大腸がんが増えているのは、紫外線カットが原因?
たしかに紫外線がシミやシワの原因になることはわかっているので、過度に日光を浴びることは皮層にダメージを与えるので避けるべきです。

しかし実は、日本人の女性のがんの第1位は大腸がんです。このことと、過度なUVカットが関係している可能性はあるのではないでしょうか。

日にあたると皮層で大量のビタミンDがつくられますので、がん予防の観点からも適度な日光浴は大切です。シミ、シワが減るのがいいのか、大腸がんのリスクを下げるのがいいのか、どちらを選択するかはそれぞれの価値観です。