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人間の体は食べ物で病気になったり健康になったりする

健康のために運動するよりもまず食事に気をつけるべき

都会では健康のために走る人が増えているそうですね。運動不足を解消し、からだの不調を改善する。そんな理由で走ったり、プールに行ったり、スポーツジムに行ったりするんだろうけど、そこまで自分のからだを健康にしたいと思っているのなら、何よりもまずは食事を変えることです。

体調が悪くなるような食事、病気になるような食事をしながらいくら運動をしても、からだは立て直せません。

毎日の食事を見直し、どういう食生活をしているから体調が悪くなるのか考えてみること。そして、体調を悪くする食べ物を自分の食生活からはずし、体調をよくする食べ物を食べるようにすることが重要です。

栄養を効率的に摂ろうと、サプリメントと呼ばれる薬を飲む人も多いようだけど、人工的に作ったものから本当の栄養が摂れるはずなどありません。コマーシャルで「レモン30個分」「キャベツ3個分」とか言っているけど、レモンを一度に30個も食べるような人がどこにいますか? 酸っぱくて気を失いますよ。

一度に食べられないということは、からだが必要としていないということ。そんなものを「からだにいい」と思い込むなんて、まったくもって信じられない話です。 十人十色、百人百色で一人ひとり全部違うのに、すべての人に効く薬があること自体、おかしな話でしょ。

自分のからだのことを気にかけるのなら、運動でもなく、サプリメントでもなく、まずは毎日食べている食事でしょう。今日食べて明日に変わるということはないけれど、地道に続けていれば、必ずからだにいい変化が訪れます。


「食養」という考え方
桜沢如一というのはマクロビオティックの創始者で、「食養」という考え方を世界中に広めた人です。「食養」というのは、石塚左玄(1851~1909明治時代の医師) が初めて使った言葉で、毎日の食事によって病気を予防し、治療しようとするもの。今で言う「医食同源」と同じ発想ですね。

貧しい家に生まれた桜沢はからだが弱く、いろいろな病気に苦しめられました。お母さんも30代で亡くなっているし、弟も亡くなっている。病弱ながらも桜沢は生き残り、20歳の頃、明治時代の医師である石塚左玄が唱える「食養」に触れたんです。そして、自ら「食養」を実践することで健康を回復しました。

「食養」の基本的な考え方を次のように示しています。
食本主義…健康の基本は食。病気の原因も食にある。
人類穀食動物論…人間は穀物を主食とするようにできている。
身土不二…土地の環境にあった食事をとることで、心身も環境に調和する。
陰陽調和…陽性のナトリウム、陰性のカリウムの、バランスが大切。崩れすぎると病気になる。
一物全体…一つの食品を丸ごと食べることで陰陽のバランスが保たれる。

桜沢は、左玄が提唱したこの「食養五原則」に従って、病弱だった自分のからだを立て直しました。 その後、桜沢は貿易の仕事をしながら、石塚が主宰する大日本食養会に参加し、石塚の死後、その大日本食養会の活動に専念しました。そして、左玄の理論に易の陰陽理論を取り入れ、発展させていったんです。


私たちのからだは食べ物からできている
人は生きていくために食べ物を口にします。食べた物が、食道を通り、胃腸で消化され、血となり肉となり人となるのです。車なら必要なときだけガソリンを入れればいいけど、機械と違って人間は生き物。生まれてから死ぬまで、毎日口から食べ物を摂ることによってからだを作り、生命を維持しているんです。

はるか2500年前に、お釈迦様は「人は食べたそのものである。一切の疾病は宿食を本とす」と言っています。これは、すべての病気は間違った食生活が原因であり結果だという意味で、何を食べたかによってその人の健康状態が決まるということを教える言葉。病気になるのも、健康も食事次第ということですね。

今の人たちは、病気になると薬局や病院に行って化学的に作られた薬を飲んで治そうとするようだけど、一番いいのは病気にならないこと。自分のからだを健康な状態にしておけば、病気にかかったとしても重くなることはありません。もちろん生まれ持った体質というのもありますが、親から引き継いだ体質であっても、食べ物によって変えていくことはできるんですよ。

ただし、症状を緩和するだけの即効性のある西洋医学の薬と違って、食べ物で体質を変えていくにはある程度時間がかかる。 一足跳びに治るというわけではありません。 からだを元から作りかえていくのだから、時間がかかるのは当然といえるでしょう。

すぐに効果は現われなくても、食べ物は徐々にからだを変えてくれます。からだが変われば病気も治るし、病気にかかりにくくなります。これはしっかり覚えておいてほしいと思います。 でも、食べ物でからだが変わるということは何となくわかっていても、実際どこまで変わるのだろう?と半信半疑の人もいるでしょう。


食べ過ぎ
今の日本人は、ありとあらゆる物を食べ、必要以上に栄養を摂り、それにもかかわらず、体調を崩し、病気になっている。子供を産めない夫婦もわんさかいますよね。 何がここまで日本人のからだを変えてしまったかといえば、食べ物です。

お弁当といえば、ご飯に梅干し一粒。たくあんが2切れでも載っていれば、万々歳というものでした。 それが今じゃ、ご飯はほんのちょっとでおかずが一杯。親は競い合うようにして、子供のお弁当箱にいろいろなおかずを詰め込んでいる。

昔はご馳走を食べるのは、お正月やお祭りなどのハレの日と決まっていました。それが今は、毎日がハレの日であるかのごとくご馳走を食べまくっている。明らかに食べ過ぎです。西洋から入って来たカロリー栄養学からすると、昔の日本の食卓は「栄養不足」ということになるんだろうけど、昔の日本人は、一汁一菜の食生活で子供をたくさん産んでいた。「貧乏人の子だくさん」と言って、貧乏をしている家のほうが、子供が多かったほどです。


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