クスリのロゴ

ホルモン検査の検査数値から病名がわかる一覧表

ホルモン検査の検査数値から病名がわかる一覧表

ホルモン検査
甲状腺ホルモン
【検査の目的】
・甲状腺ホルモンは、ヨードを原料として甲状腺の中で作られるホルモン。
・トリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)がある。
・タンパク質や水など物質代謝を促進する働きをする。
・甲状腺の異常でホルモン量に過不足があると、さまざまな障害が発生する。
・甲状腺疾患の診断に不可欠な検査。

〈検査結果からわかること〉
・ トリヨードサイロニンの基準値は、80~ 180ng/dl。
・遊離トリヨードサイロニン(FT3)は、基準値の約0.3%=2.2~ 4.3pg/ml。
・サイロキシンの基準値は、4.0~ 12μg/dl。
・遊離サイロキシン(FT4)は、基準値の約0.003%=0.8~1.6ng/dl。
・高値:甲状腺の機能が克進している。
・低値:甲状腺の機能が低下している。
・甲状腺ホルモンは、ほかのホルモンほど体位、運動、睡眠、ストレスなどの影響を受けることはない。
●・トリヨードサイロニンは、炭水化物を多く摂取するとわずかに上昇し、飢餓状態で減少する。

異常値
高値
☆おもな疾患:バセドウ病、プランマー病、 トリヨードサイロニン中毒症、亜急性甲状腺炎の初期、無痛性甲状腺炎、甲状腺ホルモン過剰産生腫瘍、TSH(甲状腺刺激ホルモン)産生腫瘍、異所性甲状腺中毒症、薬物性甲状腺中毒症、先天性TBG(サイロキシン結合タンパク)増加症など。
☆その他の原因:エストロゲンや経口避妊薬などの薬剤。妊娠時ではトリヨードサイロニン、サイロキシンは上昇するが、遊離トリヨードサイロニン、遊離サイロキシンは大きく変動しない。
低値
☆おもな疾患:原発性甲状腺機能低下症、下垂体甲状腺機能低下症、視床下部性甲状腺機能低下症、亜急性甲状腺炎の回復期、低トリヨードサイロニン症候群、先天性TBG欠損症など。
★その他の原因:抗甲状腺剤、アスピリン、ジフェニルヒダントイン、フェニルブタゾン、フェノバルビタール、糖質コルチコイド、造影剤(ヨード)などの薬剤投与。


甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉
【検査の目的】
・甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、脳下垂体から分泌されるホルモンで、トリヨードサイロニン(T3)、サイロキシン(T4)の分泌量を調節する。
・甲状腺機能に異常があるときに行われる検査。
・甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの血中変動を見ることにより、どこに問題があるかを知ることができる。

〈検査結果からわかること〉
・基準値は、0.2~ 4.5μ lU/ml。
・甲状腺機能の低下:甲状腺ホルモンは低値で、甲状腺刺激ホルモンは高値。
・甲状腺機能の克進:甲状腺ホルモンは高値で、甲状腺刺激ホルモンは低値。
・甲状腺刺激ホルモンと甲状腺ホルモンとも低値を示す場合は、脳下垂体前葉機能低下症の疑い。
・甲状腺刺激ホルモンは、日内変動があり、夜間が高値。

異常値
高値
☆おもな疾患:慢性甲状腺炎(橋本病など)、甲状腺亜全摘後、バセドウ病の治療後、クレチン病、粘液水腫、下垂体TSH産生腫瘍、異所性TSH産生腫瘍など。
☆その他の原因:TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)、抗甲状腺剤、造影剤(ヨード)などの薬物。
低値
☆おもな疾患:下垂体性甲状腺機能低下症、TSH単独欠損症、視床下部性甲状腺機能低下症、バセドウ病、プランマー病など。
☆その他の原因:甲状腺ホルモン、糖質コルチコイド、L― ドーバ、ソマトスタチン、エストロゲンなどの薬剤。


副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉
【検査の目的】
・副腎皮質ホルモンは、副腎皮質から分泌され、体内での糖質、タンパク質、脂肪などの代謝に働く。
・副腎皮質を刺激して調節しているのが、下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)。
・副腎の機能不全が、副腎由来か、下垂体ホルモン由来かを鑑別するための検査。

〈検査結果からわかること〉
●副腎皮質刺激ホルモンは、常に一定量が分泌されているわけではなく、脈動的である。
●疼痛、発熱、低血糖などの肉体的・精神的ストレスによっても変動する。
●ストレスが多いほど、副腎皮質刺激ホルモンの分泌は促進される。
●日内変動:早朝~午前中が高く、最高値は午前6~ 8時。午後~夜間は低く、最低値は午後6~ 7時。夜間労働者の国内変動は、逆転パターン。
●入院患者の基準値:早朝の空腹安静臥床時では、60pg/ml以下が目安。
●外来患者の基準値:100pg/mlまで。
●異常値は、副腎の機能障害が考えられる。

異常値
高値
★おもな疾患:アジソン病、脳下垂体微小腺腫によるクッシング症候群、先天性副腎性器症候群、ネルソン症候群、先天性副腎皮質過形成、異常性ACTH産生腫瘍など。
☆その他の原因:分娩、ストレスなど。
低値
★おもな疾患:副腎腫瘍によるクッシング症候群、原発性副腎過形成、下垂体前葉機能低下症、シモンズ病、シーハン症候群、ACTH単独欠損症など。
☆その他の原因:ステロイドホルモンの長期投与や大量投与など。


広告
この記事を見た人は、一緒にこんな記事も読んでいます!