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血液の検査数値から病名がわかる一覧表

血液の検査数値から病名がわかる一覧表

血液一般検査
赤血球数
〈RBC〉
【検査の目的】
・血液成分の大部分を占める赤血球は、ヘモグロビンを介して全身の組織細胞に酸素を運び入れ、そこで不要になった二酸化炭素を運び出す働きをしている。
・血液中の赤血球数が基準範囲にあるかどうかを調べる検査。

〈検査結果からわかること〉
●赤血球は、男性400万~550万個/mm3、女性380万~480万個/mm3が基準範囲だが、条件により変動する。
●同じ人でも条件により異なる。
①夜より朝のほうが、赤血球数が多い。
②夏より冬のほうが多い。
③臥位より立位のほうが多い。
④運動や喫煙によって多くなる。
⑤妊娠により少なくなる。
⑥範囲外の高値、低値は異常が考えられる。


低値
★男性350万個/mm3以下、女性300万個/mm3以下では、全身の組織細胞が酸欠状態となり、貧血となる。
☆おもな疾患:鉄欠乏性貧血(低色素性小球性貧血)。
☆その他の原因:悪性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、消化管や子宮の病気などからの出血による貧血、急性失血による貧血など。
☆貧血が進むと、顔面蒼白、手足の冷え、動悸、息切れ、めまいなどが現れ、悪化すると心不全、ショックで生命の危険に陥ることもある。

高値
☆酸素不足により、赤血球数が増加する。
☆550万個/mm3以上は多血症(赤血球増多症)になり、顔面紅潮、のぼせ、頭痛、発汗などが現れるほか、血液が流れにくくなり、血栓症を起こしやすい。


ヘモグロビン(血色素)量
〈Hb)
【検査の目的】
・ヘモグロビン(血色素)は赤血球に含まれる成分で、全身の細胞組織への酸素や二酸化炭素の運搬役を果たしている。
・血液の酸素運搬機能の高低を推測する検査。

〈検査結果からわかること〉
●成人のヘモグロビン量の基準範囲は、男性13~ 16.9g/dl 、女性11~14.6g/dl。幅があるのは日内変動があるため。
●朝食後に最高値になり、午後から低下して、夜間、早朝に最低値になる。
〈異常値のしくみ〉
低値
☆基準値を下回る場合は、貧血と診断される。
★妊娠中の女性、高齢者の場合では、11g/dl以上は問題ない。
高値
☆男性18g/dl、女性16g/dl以上は多血症(赤血球増多症)と診断される。
☆新生児や生理前の女性に見られる高値は、心配不要。


ヘマトクリット値
〈Ht〉
【検査の目的】
・全血液中に占める赤血球の割合をヘマトクリットという。
・赤血球数、ヘモグロビン値とともに貧血の診断に不可欠。

〈検査結果からわかること〉
・年齢、時間などにより基準値が異なる。成人男性38~49.5%、成人女性32~43%。妊娠女性、高齢者は33%以上。
●異常値を示す場合は、赤血球数やヘモグロビン量と合わせて判断することが大切。
〈異常値のしくみ〉
低値
☆基準値以下は、貧血と判断される。
★ヘマトクリット値が30%以下、ヘモグロビン量が11g/dl以下の場合は、早急の治療が必要。
高値
☆55%以上は、多血症(赤血球増多症)と診断される。
☆新生児や生理前の女性の高値は例外。
★脱水が原因の高値もある。

赤沈
【検査の目的】
・赤沈(赤血球沈降速度)は、1時間で赤血球がどのくらい沈むかを測定する検査。
・血液成分の異常や炎症の程度などの補助的診断を行う。
・スクリーニングとして用いられている。
・急ぐときは30分値を測り、1時間値に換算する。
・1時間値=30分値×2.5~ 3

〈検査結果からわかること〉
・基準値は、男性1~7mm/h、女性3~ 1lmm/h。
・女性は妊娠後期や生理時に克進し、高齢者もやや高値となるが、20mm/h以内であればあまり問題ない。
・20mm/h以上、あるいは1mm/h以下は異常であり、精密検査の必要がある。
・高度の貧血では赤沈が促進されるが、ヘモグロビン量が8.0g/dl以上の貧血では、赤沈はほとんど影響を受けない。

異常値
高値
☆赤沈を促進する因子:
赤血球の高度減少、フィブリノーゲンの増加、グロブリンの増加など。
☆おもな疾患:20mm/h以上では、扁桃炎、肺炎、気管支炎、胆嚢炎、結核、梅毒、腎孟腎炎など。
☆その他の原因:循環器疾患では心筋梗塞、心内膜炎、心筋炎など。血液疾患では高度の貧血、急性白血病、慢性白血病などで、多発性骨髄腫では100mm/h以上。消化器疾患では肝臓・胆道系の炎症、膵炎、クローン病など。穆賀賃(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ)や進行中のがんなど。
低値
★赤沈を遅延する因子:
赤血球の増加、血小板の減少、アルブミンの増加、フィブリノーゲンの減少、水分の増加(血漿タンパク希釈)、胆汁酸の増加、炭酸ガスの増加など。
★おもな疾患:赤血球増多症(多血症)、異常ヘモグロビン症、アレルギー疾患、DIC(播種性血管内凝固症候群)、ショック、急性肝炎、慢性肝炎など。

白血球数
(WBC)
【検査の目的】
・白血球は、体内に細菌や異物が侵入して炎症などを起こすと、からだを防御するために、血液中に自血球が増える。
・白血病などで骨髄が異常増殖した場合にも、増加する。
・骨髄の機能低下や、古くなった白血球を壊す月卑臓の機能が異常に丸進した場合は、減少する。
・血液l μl中に白血球がどのくらいあるかを調べる検査で、感染症、炎症、血液疾患の有無などの診断に不可決。

〈検査結果からわかること〉
・基準値は、新生児10,000/μl以上、5歳以下6,000~ 11,000/μl、6~ 14歳6,000~ 10,000/μl、成人では、男性3,700~9,700/μl、女性3,500~ 8,200/μl、010,000/μl以上は白血球増多症、3,000/μl以下は白血球減少症。
・白血球数は、激しい運動、入浴、食事、精神的動揺、ストレスなどが原因で、一時的に増加することがある。
・肝・牌・肺などにブールされた白血球の異常で、見かけ上数値が低くなることがある。

異常値
高値
☆10,000~ 20,000/μl:扁桃炎、肺炎、胆嚢炎、胃腸炎、虫垂炎などの感染症、炎症。
★20,000/μl以上:白血病、敗血症。慢性白血病では100,000/μl以上になることもある。
★その他の原因:悪性腫瘍(全身転移)、急性心筋梗塞などでも起こる。
低値
★おもな疾患:腸チフス、麻疹や風疹などのウイルス感染症、再生不良性貧血や白血病など。
☆1,000/μl以下:無顆粒球症や放射線治療による骨髄抑制のおそれ。
★その他の原因:抗がん剤、抗生物質、鎮痛解熱剤などの副作用。


血小板数
〈PIt〉
【検査の目的】
・.血小板は、血液中に含まれる有形成分の1つ。
・血小板は、血管が損傷して出血すると、その血液を凝固させ、血栓を形成して出血を止める重要な役割を果たしている。
・血小板の数が減少したり、血液凝固機能が低下したりすると、出血しやすくなり、なかなか血が止まらなくなる。
・第1スクリーニングとして、血液中の血小板数を測定する検査。通常、出血・凝固検査と組み合わせて行う。

〈検査結果からわかること〉
・基準値は、病院や検査施設によって異なることがある。
・基準値は、16万~39万個/mm3。
・10万個/ mm3以下、あるいは50万個/ mm3以上の場合は、止血機能に異常をもたらす病気が考えられる。
・血小板数が基準内でも、血小板凝集や粘着能の障害などがあると、出血傾向が認められる。これを血小板無力症という。

異常値
低値
★10万個/ mm3以下を血小板減少症といい、軽症(6万~10万個/ mm3)、中等症(2万~6万個/ mm3)、重症(2万個/ mm3以下)に分類される。
☆減少の原因と疾患
血小板崩壊亢進:特発性血小板減少性紫斑病、膠原病、薬物アレルギー性血小板減少症、敗血症、悪性腫瘍、急性前骨髄球性白血病、巨大血管腫、外傷など。
②血小板産生低下:再生不良性貧血、急性自血病、巨赤芽球性貧血、発作性夜間血色素尿症、がんの骨転移、薬剤(抗がん剤、経口血糖降下剤など)。
③その他の原因:血小板分布異常(牌機能克進症)、遺伝性血小板減少症。
高値
☆50万個/ mm3以上を血小板増多症。
☆70万個/ mm3以上になると、出血しやすくなる。
☆おもな疾患:慢性白血病、多血症、鉄欠乏性貧血感染症、炎症性疾患、急性出血など。


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