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その他の検査の検査数値から病名がわかる一覧表

その他の検査の検査数値から病名がわかる一覧表

その他の検査
組織検査(生検)・細胞検査(細胞診)
【検査の目的】
・血液や尿の検査で、病気の良性、悪性の識別ができない場合に用いられる検査。
・組織検査(生検=バイオプシー)とは、病変部の組織を少量採取して調べる検査。正確性において、細胞検査より優れている。
・細胞検査とは、臓器の細胞を採取し、細胞をバラバラの状態にして調べる検査。
・悪性腫瘍の有無を診断する有効な検査として、がん診断において不可欠な検査。

〈検査結果からわかること〉
・組織検査:組織の形状から、腫瘍や潰瘍の良悪性の区別、タイプが判定される。
・細胞検査:class I~ Vまでの5段階で判定される。採取した細胞が正常細胞か、細菌などによる炎症細胞か、あるいはがん細胞かが判定される。

異常値
class I陰 性(-) 異型細胞が認められない。判定は良性
class II陰 性(-) 異型細胞が認められるが、悪性の疑いはない。判定は良性。
classⅢ 疑陽性(± )悪性の疑いのある異型細胞が認められる。要再検査
classⅣ 陽性(+)悪性の疑いが極めて濃厚な異型細胞が認められる。判定はがん
classⅤ 陽性(+)悪性と断定できる異型細胞が認められる。判定はがん。


薬物血中濃度検査
【検査の目的】
・治療薬も用法、用量などによっては、副作用や中毒症状が現れることがある。
・薬剤の投与が適切かどうかを調べる検査。

〈中毒の危険がある薬剤〉
・L― ドーバ
パーキンソン病の症状改善が目的。
有効濃度:不定(HPLC法)。
おもな副作用。中毒症状:幻覚、妄想、興奮、抗鬱、多弁、錯乱、麻疹、皮膚炎、発熱、嘔吐、悪心、下痢、黄疸、ジスキネジア(口や手足などの不随意運動)など。

・抗てんかん剤
てんかん発作を防ぐのが目的。
有効濃度:フェノバール15~40μ g/ml、アレビアチン10~20 μg/ml、テグレトール4~ 8μ 9/″ 、デパケン50~ 100μ9/ml、マイソリン5~ 12μ g/ml。デパケンはHPIA法、ほかはHPL法。
おもな副作用。中毒症状:眠気、ふらつき、頭重感、倦怠感、嘔気、小脳運動失調、眼振、意識障害など。

・ジギタリス製剤
鬱血性心不全、頻拍性上室性不整脈の筋収縮力の増加
有効濃度:ジゴシン0.8~ 2.Ong/ml、ジギトキシン10~ 25ng/ml。ともにFPIA法。
おもな副作用。中毒症状:食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、不整脈、頻脈、徐脈、黄視、緑視、めまい、頭痛など。
・炭酸リチウム 躁状態を抑える目的。
有効濃度:0.4~ l mEq/ml 。
おもな副作用。中毒症状:過剰投与では、食欲不振、嘔気、嘔吐、便秘、下痢、易疲労感、振戦、構音障害、せん妄、筋緊張、痙攣発作など。長期投与では、甲状腺機能低下、腎機能障害、体重増加など。適量でも、嘔吐、回渇、易疲労感、集中力欠如、振戦、多尿などが現れる。

・テオフィリン 気管支拡張、線毛運動増強、強心、利尿、横隔膜筋収縮増強の目的。
有効濃度:10~ 20μ 9/ml(FPIA法)。
おもな副作用。中毒症状:食欲不振、嘔気、頻脈、動悸、不眠、頭痛、不安、興奮、不整脈、鬱血性心不全、肝臓疾患、痙攣、全身発作など。

・ワーファリン 血液凝固を阻止する目的。
有効濃度:PT=15~ 30%、IT=10%前後。
おもな副作用。中毒症状:麻疹、皮膚炎、発熱、嘔吐、下痢、黄疸など。



細菌検査
【検査の目的】
・人体に害を与える微生物は、細菌、ウィルス、リケッチャなどがある。
・人間がかかる感染症の大半が細菌によるもの。
・感染経路は、接触感染、経口感染、空気感染により、臓器、器官、皮膚(体表)が感染する。
・細菌の種類は多種多様で、感染によっては、肺炎、骨髄炎、敗血症、O-157、脳症などの危険な合併症を引き起こすこともある。
・感染を起こしている起因菌の特定と、感染の程度を調べるための検査

〈検査結果からわかること〉
・陰性(-)は、細菌が認められない場合。
・陽性(+)は、細菌の検出により、感染を意味する。
・喀痰、鼻汁でのグラム陽性菌は毒性が低く、陽性でも特に問題ない。
・便に見られる常在性の大腸菌は毒性が低く、陽性でも特に間題ない。

異常値
★病原性が強い細菌
①メチシリン耐性黄色ブドウ球菌:
表在性化膿性感染症の主要な起因菌。肺炎、骨髄炎、敗血症などの合併症を起こす。
②O‐ 157(ベロ毒素産生性大腸菌):
溶血性尿毒症症候群、脳症など、重篤な合併症を起こす。

陽性で疑われる疾患
血液 敗血症、感染性心内膜症、チフス性疾患
髄液 髄膜炎
胆汁 胆嚢感染症、胆道感染症、チフス
喀痰 肺炎、気管支炎、肺結核
尿 腎孟腎炎、膀洸炎、尿道炎、淋病、結核、チフス、ワイル病
便 赤痢、サルモネラ、腸炎ビフリオ、コレラ、O-157感染症


骨髄検査
【検査の目的】
・白血病、悪性腫瘍の骨髄浸潤、悪性リンパ腫の骨髄浸潤などの疑い、原因不明の貧血、白血球減少、血小板減少などがある場合に調べる検査。
・特に白血病の診断、確定後の治療効果判定に必須。

〈検査結果からわかること〉
・異常値は、血液疾患や二次的な血液異常を示唆する。
・最終的な診断確定には、末梢血液所見との比較が必要。

異常値
〈増加〉
☆おもな疾患:急性白血病、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、慢性骨髄性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、本態性血小板血症、真性多血症、骨髄異形成症候群、慢性リンパ性白血病、がんの骨髄転移など。
〈減少〉
☆おもな疾患:再生不良性貧血、無顆粒球症など。


血圧測定
【検査の目的】
・血圧は、心臓から押し出された血液が血管内壁に与える圧力のこと。
・心臓の機能や血管の状態を表す重要な指標。
・収縮期血圧:心臓が収縮して血液を動脈に送り出す圧力。上の血圧、最高血圧、最大血圧ともいう。
・拡張期血圧:心臓が拡張して血液をためる間の圧力。下の血圧、最低血圧、最小血圧ともいう。
・上腕動脈で測定するのが一般的。
・高血圧の予防目的からも、定期的に血圧測定を行う

〈検査結果からわかること〉
・測定時の心理状態や測定条件などで左右されることを留意すべき。
・血圧が高値の場合、脳出血、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、腎不全、大動脈瘤などのリスクが高まる。
・血圧は、病院など医療機関での測定(外来血圧)と、家庭での測定(家庭血圧)では、数値が異なる。
①外来血圧:緊張や通院における運動で、一般的に、家庭血圧より高くなる。白衣高血圧ともいう。
②家庭血圧:外来血圧より高くなる場合を仮面高血圧という。
家庭血圧
①正常血圧:<125mmHg/<80mmHg
②高血圧:≧ 135mmHg/≧ 85mmHg

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